屋外テニスコートの照明レイアウト


屋外テニスコートの照明レイアウト

屋外テニスコートの照明レイアウト

ディレクトリ:
1. 初期照明レイアウト計画
2. 照明レイアウト計画の比較3. 屋外テニスコート照明ソリューションの最適化4. 重要な考慮事項 

5000人の観客を収容できる屋外 テニスコートは、A級スポーツ施設に分類され、国際基準のテニス競技会場となっています。特殊なアクリル弾性表面層、硬式テニスコート、観客席用のコンクリートスラブを備えています。会場は屋外で、延べ面積は約10,961平方メートル、地上3階建て、高さは17.20メートルです。主要構造は鉄筋コンクリート造で、外側の装飾グリッドは、双方向斜めダイヤモンド空間曲面を有する大型グリッド鋼構造となっています。

屋外テニスコートであるため、屋根はなく、四方を二方向斜方ダイヤモンド空間曲面の大型グリッド鉄骨構造で囲まれています。建物には照明器具がないため、照明はポール配置になっており、コートの周囲には照明を支えるポールが設置されています。

スタジアム照明の設計には数多くのパラメータが関係し、照明計算も複雑であるため、コンピュータソフトウェアを用いて照明設備の3次元空間モデルを作成します。このモデルは、ランプの設置位置と入射角を決定するのに役立ち、スタジアム内の様々な地点における水平および垂直方向の照度値をシミュレーション計算によって取得します。これらの値は、複数の照明レイアウト計画を比較し、最も効果的な計画を特定するために用いられます。

1. 初期照明レイアウト計画

当初の照明設計では、6本のポールが提案されていました。角のポールにはそれぞれ25個のランプが設置され、東西の2本のポールにはそれぞれ10個のランプが設置されました。

2. 照明レイアウトスキームの比較

表1は、HDTVカラー放送における6極レイアウト方式と4極レイアウト方式の照明と均一性の計算結果を示しています。データによると、6極レイアウト方式では平均的な結果が得られ、Y軸の照明効果は劣っています。X軸の照明効果は4極レイアウト方式よりも優れていますが、その差はわずかです。

表1

屋外テニスコートの照明レイアウト

対照的に、4ポール配置方式はY軸上で高い照明性能を発揮し、メインカメラに十分な照明を提供するため、テレビ放送に適しています。X軸の照明損失は、ランプを追加することで補うことができます。照明の均一性は、十分な数の調整可能な投光器によって確保されます。この設計では、各ポールに3つの異なる配光曲線を持つランプが装備されており、照明の均一性を高めるように配置されています。

3. 屋外テニスコート照明ソリューションの最適化

東西側の2本のポールにはそれぞれ10セットのランプしか設置されていないため、メインカメラの垂直照明への貢献は限られています。そのため、将来的なランプとポールのメンテナンス、ポール数によるスタジアム全体のレイアウトへの影響、プロジェクトコストの抑制などを考慮すると、ポール数を最小限に抑えることが望ましいと考えられます。その結果、当初の6本のポール配置から、東西側のポールを撤去し、4本のポール構成に縮小されました。撤去したポールのランプは、残りの4本のポールに均等に再配分され、各ポールには20セットのランプが設置されることになります。この分析と計算結果に基づき、最終的に4本のポール構成が採用され、次の設計フェーズでさらに最適化される予定です。

4. 重要な考慮事項

4.1ポールの高さを決定する際には、敷地からの距離とランプの投影角度だけでなく、建物の影が敷地に落ちないように、最下段のランプと建物の外形との関係も考慮することが重要です。

4.2 照明レイアウトの選択とポールの正確な配置には、複数の選択肢を比較検討する必要があります。ランプの照射点の調整によって生じる水平および垂直方向の照度変化、ならびにグレア指数のバランスをとることが重要です。これにより、照度レベルとグレアのトレードオフを調和させ、最終的に最適な照明性能を実現することができます。